真に目指すのは “やすらぎの光” 腐蝕が生み出すはかなげで甘やかな色彩
ガラスと鉛というキャンパスの上に作り上げられた光と色の世界は、非常にデリケートで、微妙な光線の変化や見る人の気持ちによって多彩な表情が現れます。
ステンドグラスはキネテックアート(可変芸術)と言われる所以は・・・
絵や彫刻などほとんどの美術品は反射光による鑑賞ですが、ステンドグラスだけは透過光による芸術鑑賞。
朝夕、雨の日、晴れの日、春夏秋冬、さまざまに変わる光の陰影やきらめき、床に映る刻々と移り変わる模様。そんな風景のある暮らしは、喜びや潤いをもたらすことでしょう。
たとえば夕暮れ時、明かりを灯すと、ステンドグラスを透した美しい光が、家の中から外に向かって放たれます、その光の表情は見知らぬ道行く人の心を一瞬で暖かく包んでくれるのではないでしょうか。